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クルヒアクルヒ日記

野球と音楽が好きな人です。

#75 反面教師 " 怒る " と " 叱る "

 

先日、縁あって落語家の方の講演を

聞く機会がありまして

なかなか深い話を聞けました。

 

講演のテーマとしては

「子供を叱れない大人たちへ」

というものです。

 

子供への怒り方を教えてくれるのかな

と考えていた僕は

浅はかだったなと実感しました。

 

その落語家の方は割と有名な方らしく

笑点にもかつて出ていた方らしいです。

ここ10年くらいは落語家として

全国の少年院を回って彼らに講演をしているという話を聞きました。

 

なんで落語家が?って。

 

「落語は漫才やコントとは違うんだ。ただ聴衆を笑わせるんじゃない。おもしろく説法をしているんだ。」

 

と言っていました。

 

少年院の方から、説法を説いてくれと頼まれるのだそうです。そうして今となっては全国51カ所の少年院全てを回ったのだと。

回った中でわかったこと諸々を話して

講演は終了しました。

 

パチパチパチ〜👏

 

 

ってちょっと待ってください。

講演テーマは

「子供を叱れない大人たちへ」

でした。

1回も叱るってワード出てきませんでしたよ。

どういうこと?って思いました。

 

 

それは次のタイムテーブル

落語家の方を含めた数人の対談の時に

明らかになりました。

 

 

対談する方の1人が落語家の方に聞きました。

先ほどのお話はテーマとはどう関係しているのですか?と。

随分とど直球な質問の仕方。

(他に何かなかったのかと思いました)

 

 

するとようやく繋がりました。

 

 

少年院を回っている中で落語家の方は少年たちに聞いたそうです。

「今まで叱られたことはなかったのか」と。

すると少年たちは揃って言ったそうです。

「怒られたことはあるけど叱られたことはない」と。

 

 

一見よくわからないですよね。

でも " 叱られる " と " 怒られる " は違うのです。

" 怒る " はただ単に感情をぶつけるだけ。

" 叱る " には愛がある。

 

 

そう言っていました。

僕はそんなこと考えたこともなく、

叱るも怒るも同じ意味だと思っていました。

でも少年院の子たちは

その2つの違いを理解していたのだそうです。

 

 

きっと周りの大人たちは怒りをぶつけてくる " 怒る人 " ばかりだったのでしょう。大人が犯罪者を作り出してしまっていると感じました。

 

 

そして落語家の方はこう続けました。

 

今はまともに " 叱れる親 " が少なすぎる。

 

電車に乗っていて子供が騒いでいても

 

「静かにしなさい。おじさんに怒られるでしょ。」

 

と言っている親がいる。

 

違う。そうじゃない。

 

「電車はみんなが使うところだから静かにしなさい。」

 

こう叱ってやらなきゃいけないんだ。

 

なんで自分が怒ってるのにおじさんのせいにしているんだよ。それは子供に伝わらないだろう。

 

それを今日伝えたかった。

 

怒るのじゃなく叱れる親になってほしい。

 

 

 

僕は大きな勘違いをしていました。

怒り方を教えてくれるわけじゃない。

怒ると叱るの意味の違いを教えてくれました。

 

 

とても為になりました。

 

 

 

そして最後に落語家の方は最近あった小話を話してくれました。最後にこれを書いて今回のブログは終わりとさせていただきます。

 

 

私は上野に住んでいるんだけどね

街を散歩していると女性ばかりの

行列を見かけたんだ。

なんだろうと思ってね、

女性たちについて行ったんだ。

ストーカーのようにね (笑)

するとその先に待っていたのは

 

 

美人画

 

 

なるほど

そんなに人気なのか。

美人の画がいっぱいあるなんて

とてもいいじゃないか

と思って入ってみたんだ。

 

そこにはズラーっと美人の画が並んでいてね。

しばらく見ていたら突然ある女性が大声をあげたんだ。

「何よこれ!館長を呼びなさい!」

館長は落ち着いた様子で現れた。

「私が館長でございます。何か問題がございましたか。」

女性「これは美人画展よね?」

館長「はい。そうでございます。」

女性「この画はいいわ。美人ですもの。この画もいいわ。美人よ。でも何?この画は美人じゃないじゃないの!!」

館長「...」

女性「何とか言いなさいよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館長「お客様、それは 鏡 でございます。」