#39 母の日はなぜカーネーションを送るの?
5月の第2日曜日は母の日。
今年は5月12日ですね。
母の日はカーネーションを贈るのが定番となっていますが、なぜカーネーションなのでしょう。
これにはちゃんとした歴史的理由がありました。
正式に決まったのは1914年アメリカでのことだそうですが、そのきっかけは1人の女性にあったそうです。
その女性はアメリカ人のアンナ・ジャービスという方です。時代は1861〜65年の南北戦争後にまで遡ります。彼女の母親アン・ジャービスはこの戦争で負傷した兵士たちの衛生状態を改善するため、「マザーズデー・ウォーク・クラブ」というボランティア団体を立ち上げました。
この団体は味方兵士たちのケアのみならず、敵兵のケアまでも活動の範囲内としており、その後は子供たちの教育支援など、平和活動に努めました。
アン・ジャービスは生涯をこの活動に捧げ、1905年5月9日にこの世を去ることとなりました。
それから2年後の1907年5月12日に娘のアンナ・ジャービスは今は亡き母の追悼会を教会で行いました。その際に参加者に配ったのが白いカーネーションだったのです。この花は母・アンが生前1番好きだった花だそうです。
この5月12日が第2日曜日だったことから、この日を母に捧げる日として祝日にしようという活動が始まり、1914年にアメリカで正式に「母の日」が制定されたそうです。
色に関しては、亡くなった母親に対しては白いカーネーション、健在であれば赤いカーネーションを渡すのが主流となっていきました。
アメリカでの起源はこうなっていて、日本では現在それが採用されています。しかし国によって大きく異なります。母の日が存在する国自体は80ヶ国以上ありますが、3月の国もあれば11月の国もあります。その国々で起源は様々なようです。
日本はほとんどアメリカの影響を受けているようですが、花言葉に関しては割と日本独自のものを気づきあげています。
カーネーションは色によって意味が変わってくるのです。
明るい赤「母への愛」 「純粋な愛」
暗い赤 「私の心に哀しみを」
ピンク 「感謝」
白 「尊敬」 「今もなお愛情は在り続けている」
オレンジ「熱烈な愛」
黄色 「嫉妬」 「軽蔑」
青 「永遠の幸福」
と様々です。
赤は明るさで意味が全く違ってくるという点に驚いている方もおおいのではないでしょうか。どんな色にしようか迷った際は少しだけこういうことを考えてみてもいいかもしれません。
何はともあれ1番大事なのは感謝の気持ち。
普段は照れくさくても「いつもありがとう」と言葉にして伝えることが大切だと思います。
僕もちゃんと伝えようと思います。
ではまた。